2008年12月28日日曜日

郵政民営化

小泉総理は参院での郵政民営化法案否決を受けて衆院を解散、9月11日に総選挙が行われた。
(略)
小選挙区での得票総数は、自民・公明が3350万票に対して、野党の民主・共産・社民・新党・無所属は3450万票。郵政民営化の是非を争点とした選挙結果は、反対票が100万票もおおかったことになる。

郵政民営化の大きな改革分野として巷間(こうかん)されているのが、「公務員である郵便局の職員を民間人にすれば税金が浮く」という論理だ。しかし、現在約27万人の郵便局職員全員を民間人にして、一体いくら税金が浮くというのか----。答えはゼロ円だ。 有分極の職員は2兆4000億円を自前で集め、そのなかから自分たちの給与を出している。税金など1円も使っていないのだ。

ーーー 闇権力の執行人 鈴木宗男 から


鈴木宗男 - Wikipedia

2008年12月27日土曜日

2008年12月25日木曜日

大騒ぎするメディアは、善意かも知れないが、愚かである

水道管にわざと穴を空けておいて、今頃水が漏れていると大騒ぎするメディアは、善意かも知れないが、愚かである。(山口二郎

YamaguchiJiro.com | 派遣切り報道への疑問

2008年12月19日金曜日

多品種少量生産の神話

セル生産は、ベルトコンベアシステムではできない多能工化を徹底的に追及している。キャノンの工場を見て、多品種少量生産が得意だとされた「日本的経営」は、誇張されたものだったことがよくわかった。(金子勝)

--- 「大逆転」 田原宗一朗、御手洗冨士夫、金子勝 から


 30年前これからは大量生産から多品種少量生産だと聞かされた記憶がある。TVからは、よくF工場や、M精機の映像が流れていた。折りしも8ビットパソ コンが出現した頃だった。コンピューター何もかも解決してくれると思っていたのかもしれない。しかし、それはシーケンス制御の塊でしかなかった。
 そして不況となった今、ラジオから流れてくる話の中に、「これからは多品種少量生産を進めていかなければならない。」が耳につく。この30年、多品種少量と言われ続けて、多くのユーザーはやはり大量生産で生み出された商品を手にしていたのだ。

2008年12月18日木曜日

てめぇがいなくなった先の未来

子どもってのはおとなにとって過去であると同時に未来なんだ、先のことはわからねぇけど、知りたいんだ、占いたいんだ、てめぇがいなくなった先の未来をガキのなかに見て安心してぇんだ。

   ----- ゴールドラッシュ 柳美里 から


柳美里 - Wikipedia

2008年12月17日水曜日

Michel_Rocard

個人があって初めて国家が形成されるのであり、国家があって個人はその歯車のひとつであるべきではない。
   --- 「お役所の掟」 宮本政於  フランス元首相 ロカール から

Michel_Rocard - Wikipedia

X'mas Express

バブリーな時代。でもワクワクする瞬間が、まだ残っていたんですね。
今、携帯電話の普及で、待ち合わせする時のそんな瞬間は奪われてしまいました。 もうあのCMはできませんね。

JR東海 X'mas Express 歴代CM 1988年~1992年

クリスマス・エクスプレス - Wikipedia

2008年12月12日金曜日

難しい日本語

日本語は難しい。


前向きに  遠い将来にはなんとかなるかもしれないという、やや明るい希望を相手に持たせる言い方。
鋭意    明るい見通しはないが、自分の努力だけは印象づけたいときに使う。
十分    時間をたっぷりかせぎたいということ。
努める   結果的には責任を取らないこと。
配慮する  机の上に積んでおく。
検討する  検討するだけで実際にはなにもしないこと。
見守る   人にやらせて自分はなにもしないこと。
お聞きする 聞くだけでなにもしないこと。
慎重に   ほぼどうしようもないが、断りきれないときに使う。だが実際にはなにも行われないということ
(国会答弁の「適切な言葉」)

  ---- 「お役所の掟」 宮本政於 から


宮本政於 - Wikipedia

新自由主義か社会民主主義か

2008年12月11日木曜日

俺は誰に負けた?

ある日、彼は酔っぱらった団塊オヤジに「フリーターなんて奴隷だ、フリーターのフリーは企業の自由なんだ、お前たちは奴隷なんだ」と絡まれる。フリーターの彼にまとわりつく「負け組」「奴隷」という言葉。
「俺は誰に負けた? 俺は誰の奴隷だ?」
 --- 映画「遭難フリーター」岩淵弘樹 から


第25条 生存権、国の生存権は保障義務
1 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

田中角栄の時代は、金持ちと貧乏な人との年収の差は8.9倍くらいでした。2005年は4000倍以上。


   ---- 雨宮処凛の闘争ダイアリー から

2008年12月10日水曜日

雨宮処凛

2006年8月13日、日本経団連会長の御手洗冨士夫氏は、偽装請負解消を目指し、対策を検討する方針を打ち出した、が、その日本経団連会長の御手洗氏は、偽装請負が横行しているキャノンの会長でもある。

OECD(経済協力開発機構)の調査によると、日本の貧困層比率は先進国で第二位。貧困率は15.3%だが、数にすると日本の貧困者は1800万人。この 調査の基準では、国民可処分所得の中央値から半分以下が貧困という定義である。これに基づくと、世帯年収238万円以下は貧困。一人暮らしのフリーターの ほとんどは「貧困」に入るだろう。

過労死・過労自殺者の実に6割以上が労働時間を自己管理している立場の人である。店長、工場長などの管理職が多く、また営業職も多い。「仕事の時間を自分で管理できる」という言葉は、「仕事が終わるまで残業代ゼロで死ぬほど働かなくてはいけない」という言葉と同義なのだ。

   ---- 生きさせろ 雨宮処凛 から

雨宮処凛 - Wikipedia

コンプライアンス・カード

2008年12月9日火曜日

和は目的にあらず

エネルギーというのは、異なるもののぶつかり合いの中からしか生まれてこないのであり、企業を活性化させるためには、逆に「和」を砕いて、さまざまな議論の渦を呼びおこさなければならないのである。

---- 「非会社人間」のすすめ 佐高信 から

2008年12月8日月曜日

串岡弘昭

自由であれ、自由を意識しなければ、集団に飲み込まれる。

   ----(金子勝の仕事道 内部告発者たち 串岡弘昭 から)

串岡弘昭 - Wikipedia

2008年12月3日水曜日

同調社会

日本は平等社会のようだけれど、実は平等社会ではないと思っています。日本は小集団に閉鎖化された社会です。つまり、この小集団に忠誠を尽くしていれば、平等に扱われますが、一人だけ異論を吐くと排除されてしまう社会です。要するに、同調社会なんです。   (金子勝)

   ---大逆転 田原宗一朗、御手洗冨士夫、金子勝 から

2008年11月29日土曜日

質問したらちゃんと「正解」が返ってくるという教育をうけているんだよね

(今の子供たちは)
質問したらちゃんと「正解」が返ってくるという教育をうけているんだよね。  (辛淑玉)

 --- 週間金曜日729号 性と命 から

2008年11月27日木曜日

沢田研二の「わが窮状」

沢田研二の「わが窮状」

沢田研二

釣りバカ日誌

「命に逆らいて君を利する、之を忠と謂う」

日本は「会社は富んでいるけれども社員は貧しい」社富員貧の国

   --- 逆命利君 佐高信 から

2008年11月26日水曜日

江戸時代末期の日本

たかだか百数十年前の話。

 日本は現世代の人間らしく急行列車に乗るぜいたくさを望む人びとのいる国ではなくて、明らかに時間というものが高価なものとは評価されていない。である から、旅行であろうと、取り引きであろうと、他のいかなる仕事の処理であろうと、とにかく耐えがたいほどのろのろしている

---「大君の都」 イギリスの初代駐日公使 ラザフォード・オールコック から

2008年11月25日火曜日

国民一人当たりにすると 653万円也

メディアは必要以上に不安をあおっているのだろうか。
表向きの数字だけでは判らないその奥にある数字を見れないと、だれかのオモウツボ?

「順調に進む財政再建」をひた隠す理由 / SAFETY JAPAN [森永 卓郎氏] / 日経BP社
役所のマインドコントロールから脱け出せ! / SAFETY JAPAN [森永 卓郎氏] / 日経BP社

2008年11月23日日曜日

ビル・クリントン

 どんなに大勢の観客が目の前にいようとも、数人の友人に対して話すように話す。それが大勢の人の前でうまく話すことができるコツです。それがうまくできないのは、いつもの自分とちがうように話そうとするからです。

 教育にとって一番大切なのは、子供たちがこの世界には自分のことを大事だと気にかけている者がひとりでも存在しているのだと信じられることだ。

       --ニュースキャスター 筑紫哲也 から

2008年11月21日金曜日

年収120万円時代

 高額所得者になるほど、収入のなかから消費に回す比率は小さくなります。つまり、実質的な消費税の負担率はお金持ちほど小さくなるのです。

「構造改革」の目的の一つは、「国際競争率の強化」です。競争力を高めるということは、商品の代金に上乗せされる労働者の賃金をいかに低く抑えるかということです。

 たしか小泉前総理の就任2年目の暮れだったと思います。「日本の景気はそんなに悪くないじゃないか」という発言を前総理はしたのです。理由を聞かれた前総理は、「レストランを予約しようとしたらいっぱいだった」と答えたのです。
 私はそのとき、人間というのは自分と自分の仲間の視点からしか世の中がみられないのだなあと、あらためて実感した覚えがあります。  

 額に汗して稼いだお金とあぶく銭、どちらにより高い税金を課すべきか———この命題に対する答えは、財政学者の間では昔から一致しています。

 いま「勝ち組」と言われている人たちに共通していることは、みんなものすごくアタマがいいということ、ものすごく性格が悪いということです。だから頭の悪い人はお金持ちになれないし、性格のいい人もお金持ちになれません。

  ーー 年収120万円時代 森永卓郎 から

2008年11月7日金曜日

上限年収2000万円

一人当たり15000円程度と言われている定額給付金。
年収2000万円までと検討されている給付金。この年収の方々って低額所得者ですか?
上限500万程度が妥当と思うのは、感覚の違いですか・・・?

年収200万円以下が1000万人超す、4.4人に1人、民間給与統計 - ニュース - nikkei BPnet

平成19年分民間給与実態統計調査結果について(速報)
平成19年分民間給与実態統計調査結果について(速報PDF版)

2008年10月26日日曜日

たったの400人

400人のアメリカの最裕福層、そう、「たった400人」が底辺の1億5000万人分を全部合わせた以上の財産を持っています。 最裕福層400人が全国の資産の半分以上を隠匿(いんとく)しているのです。
   --- マイケル・ムーアの提案 から

2008年10月23日木曜日

負けたのでどうしようもないシーズンだった

クライマックスシリーズ・パ第2ステージ第5戦、9-0で西武が勝って日本ハムが日本シリーズへの夢が絶たれた時に、どこぞのメディアの方の問いに答えたダルビッシュ選手の言葉。
 「負けたのでどうしようもないシーズンだった。」

そうなのだ。「よくぞ、ここまで頑張ってくれて、ありがとう。」では決してない。常勝ファイターズではなかったのか?頑張っていないから辛うじてAクラスであり、日本シリーズに出場できないのだ。
高校野球ではないのだ。プロは勝ってなんぼの世界なのだ。
勿論素晴らしいプレーに感動したいのもある。でも勝って良い気持ちになって感動したくて時間を使い、お金を出して、応援しているのだ。

北海道の心優しいのファイターズファンとは違ってすみませんが、 私はあの不甲斐ない試合の数々に「バカヤロウ!」と言いたい。


ライオンズのランナー片岡選手が1塁に、そのランナーは盗塁で2塁へ、そして、バッター栗山選手は四球を選び、3番中島選手でタイムリー。
スキあらば次の塁を狙う、これは、昨年、平野が走塁コーチだった時、打てなくても、アレだけ走ったファイターズの攻撃だったのではないのだろうか。

いったい梨田野球とはなんだったのか?

来期はもっと梨田色を出す為にだろうか?コーチ陣を刷新するようだが、是非、梨田野球とやらを拝見したいと思う。

2008年10月9日木曜日

ものづくりを捨ててしまった米国の現実

竹中平蔵氏の大きく関わった小泉構造改革を通じて日本にも導入された米国型の新自由主義、金融資本主義、市場原理主義の現実がそこにあるのですか。
職人を切り捨てた日本の未来がそこにあるのでしょうか?

今まさに瓦解する市場原理主義 / SAFETY JAPAN [森永 卓郎氏] / 日経BP社

ベルマーク運動はどこいった

我が子の通う学校もRFP運動(「リングプル」「古切手」「古プリペイドカード」「ペッットボトルのふた」の回収)は推進してるようですが、ベルマーク運動をしているという話は聞きません。どうしてこちらはしないのでしょう?

日用品に付いているベルマークだったので、わざわざ買うということはありませんでした。手間を惜しまなければ、貧しい我家でもそれなりに集まって、学校の持っていった記憶があります。


聞くところによると、そのRFP運動の中でも、「古切手」「古プリペイドカード」の集まりは芳しくないようで、 「古プリペイドカード」はともかく、 「古切手」の方は、多分手紙のやり取りが以前に比べて減ってしまったということでしょう。
我家も来る手紙と言えば、切手の貼られていない印刷された消印のダイレクトメールがほとんどですから、 集まりが悪いのも当然かもしれません。

ベルマークへようこそ!
ベルマーク運動 - Wikipedia

JOCS - 使用済み切手運動とは?
JOICFP(ジョイセフ) | 収集ボランティア

プルトップ - Wikipedia

エコキャップ グループ MATE(マテ) ~ ペットボトルキャップ収集ボランティア ~
ペット・ボトルのキャップ2Kgが20円のポリオワクチン

2008年10月2日木曜日

サイト未納料金?

喫茶店の敵?携帯電話は好きではありません。
その影響で衰退していったであろう喫茶店数知れず。と、勝手に思っているのは私だけなのでしょうか。

そんな私ですら、ある理由(秘密)で「どうしても」と、配偶者に懇願されて携帯電話を持たされることになったのは1年前。 渋々auのプリペード携帯を買ったものの、ほとんど電源が入っていない。
そういえば、そろそろ期限の切れるそのカードの残高はかなり残っています。

このプリペード携帯には Cメール(文字での留守電みたいのもの)はあるものの、Eメール機能はない。もちろんWebの閲覧はできない。 さらに留守番機能はないので電源が入っていないと、「電波の届かない状態・・・」で Cメールすら入ってきません。

そんな私の携帯ですが、今日、電源を入れた瞬間・・・。

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発信者:08065945949
サイト未納料金があります。翌営業日18時までに下記に連絡なき場合、法的処理に入ります。(株)グッド/0120-591-823

すごい確率かもしれません。このCーメール。

当たるなら、totoなら当たって欲しいんですが、ますます電源を入れたくなくなった我が携帯電話です。


「Cメールを利用:au携帯電話で詐欺メールが流行か - ITmedia エンタープライズ」
当方見聞録: 「料金未払いのサイトが!」振り込め詐欺?
原 拓史blog | Cメール詐欺
noharm AU Cメール これって詐欺だよね?  では注意を呼びかけていました。

2008年9月7日日曜日

高田 渡

 声高ではない。でも頑固だ。脱力している。でもしぶとい。時には傲岸(ごうがん )ですらあるけれど、小さなもの弱いもの貧しいものに対してはとても優しい。そんな二律背反(にりつはいはん)を、高田はいつも身体の奥底に湛(たた)えていた。
  −−− 森達也

筑紫哲也さんをはじめみんなが親父のことをよく言ってくれて本当にありがたいけれども、ぼくにとってはひどい親父でもあったんです。僕は親父から、ずいぶ んと迷惑をかけられました。これからどんどんうちの親父はきっと美化されていくのだろうと思うのですけど、なかなか大変な親父だったってこともどこか心に 止めておいてください。
  −−− 高田 漣 


共に 「週間金曜日 717号」 から


タカダワタル的ゼロ

2008年8月31日日曜日

夜逃げ列車のなくなる日

夜行の「まりも」の運行が今日で最後となりました。
この列車、札幌行きは、ある人が「夜逃げ列車」と言っていたのを思い出しました。
Sリゾートで、仕事に疲れて、寮を人知れず飛び出す時に使う列車だったそうな。
まだ、まりもが急行だった時の話だそうですが・・・。

今日は、たぶん鉄分いっぱいの方を含め、 沢山の方々が駅につめかけるのでしょうね。
なくなるとなったら人が来る。やっぱり、なくなると決まる前にもっと乗降してほしいものです。

本州方面への夜行特急北斗星やトワイライトはありますが、 これで道内発着の夜行列車は全て無くなってしまいます。
そして、将来は北海道新幹線になって、それもなくなるのかなあ。

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たしかJRグループの中でJR北海道、JR貨物は赤字のようです。 きっと他のJR路線にまして効率化、スリム化を目指しているのでしょうね。 でも、個人的には、札幌一極集中、過疎化、高速道路などの道路整備の充実など考えると、 他のJR路線のような方法で赤字解消は難しいことでしょう。

掘り出した石炭を運ぶ列車はもうありません。
旅人が愛した北海道ワイド周遊券もなくなり、そして鉄道で旅する旅人が激減しました。
ローカル線もなくなり学生の通学もバス転換になりました。
(札幌発着中心の)都市間を結ぶ線路だけが残りました。
勿論まったくないとは言いませんが、公共交通機関としての機能をどのくらい発揮できているのでしょう。

極論ですが、 ノロッコでも、SLでも、キャラクター車輌でも、どんな方法でも良いから 北海道の路線全体を観光路線にし転換していったほうが良いかもしれません。


でもやっぱり、人件費削減が楽なんやろね。

2008年8月30日土曜日

2008年8月27日水曜日

戦争のつくりかた

戦後60年はとっくに過ぎて、戦争体験者は日本の人口の1割をきったそうです。
絵本「戦争の作りかた」は、PDFでダウンロードできます。
ぜひ、プリントして、手元に一冊。

余裕があったら、絵本「茶色の朝」もいかが?

2008年8月26日火曜日

上手になっても、強くならない

 中学校のあるスポーツの部活動で、
試合のときなど試合準備に親御さんが手伝いにいくそうです。
時代も変わりました。

いやいや、自分だけがそうだったのか?
自分が中学時代には、親が試合を見に来たこと、もちろん試合の手伝いの話などしりませんが、私の周りだけだったのかもしれません。
きっと、親御さんも、そういうことが楽しいのでしょう。

で、その話を若い頃に、あるスポーツに打込んでいた方に話すと、
「こりゃ、上手になるかもしれんが、強くはならんのお。」
と、返ってきました。

周りでお膳立てして、ハイどうぞ! じゃ、そうかもしれませんね。

2008年8月24日日曜日

ペット・ボトルのキャップ2Kgが20円のポリオワクチン

ペット・ボトルのキャップ2Kgが20円のポリオワクチンが買えるそうです。

でも、

1本120円のペットボトル飲料を我慢して、学校でやっているユニセフ募金に寄付する。それで6本のワクチンが贈れる。
そうです。


「年金暮らしの方からも募金をいただく。添えられた言葉でつましい暮らしぶりが判る。NGOに送金することは、痛みでもあると思う。子どもたちが、ペット飲料を我慢して募金する痛みも、同じ優しい痛みである。キャップ収集活動には、優しい痛みはない。」

 --- 木下 健  金曜日715号 論争 から

2008年8月22日金曜日

投げれることは凄いとは思うのですが・・・

 確か、TV解説の宇津木さん(元オリンピック女子ソフトボール監督)が、
アメリカとの決勝戦で、
「振るな、当てれば良い、当たってでも塁に・・・」
といっていたような。

 そういえば、王監督率いたWBC時も、
いつものスマートなイチローでないイチローがいました。
あのガムシャラに戦う彼ら選手が居て栄光に輝いたんでしょうね。
やっぱり短期決戦では必要な要素の一つでしょうか。

それにしても、 正直、失礼な話、勝てそうな気がしませんでした。
そんな期待?を裏切って、あの強力なアメリカ打線を抑え、
振ったって当たりそうでない投手から点まで取っての金メダル。
本当にすばらしい。

日本の女子ソフトボールチーム、金メダルおめでとうございました。


一方、我が愛するタイガースの元監督率いる今回のオリンピック日本野球チーム。
なんとなくスマートに戦ってるように思えるのですが、なんか危ないなあ・・・。

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 ちょっと気になる上野投手のあの連投。

日本には、ソフトボールのプロリーグが無いようなので、 選手生命が長かろうが短かろうが関係無いのかもしれませんが、 好きな選手を長く応援したい(一年でも長く活躍してもらいたい)と思う者にとっては、 アメリカの野球のように投球回数はある程度規制してほしいなあと思うのです。

勿論、投手が完投したいと思うのは分からないでもないのですが・・・。

北京五輪:ソフトボール上野投手の連投を美談にする、日本の悪しきスポーツ文化-JanJanニュース

2008年8月7日木曜日

新得町在住の有名人

残念ながら新得町民には、ほとんど認識されていない有名人かもしれません。
我家からは、ほん近くにお住まい方なのですが、
最近はお忙しそうで、お顔を拝見しませんねえ。

藤本幸久さんに聞いた

アメリカばんざい 〜crazy as usual〜
Marines Go Home − 辺野古・梅香里・矢臼別
闇を掘る
森と水のゆめ大雪・トムラウシ


マガジン9条

2008年7月17日木曜日

称賛の「カンバン方式」の現実

コストダウンのため、大和自工は倉庫も在庫も一切持たず、部品業者は大和自工の日々の生産に必要なギリギリの量を、必要な日時きっかりに、直接それぞれの 生産現場に搬入せよ、という「恐ろしいほどの合理化」方式で、巨大メーカーの下で「より大きな沈黙を強いられる下請け」に、さらに犠牲を求めるものであ る。指定時間に遅れてはならず、安全を見込んで早く行っても、15分以上早いと守衛が工場の門を通してくれない。

   城山 三郎「勇者は語らず」 から

城山三郎 -Wikipedia
農場日誌 旗

2008年7月13日日曜日

荒井 伸也

自分の会社以外の世界を知らず、自分の会社のなかでの昇進のみに興味を持ち、話題は会社内の人々の噂話だけ。こうなると、もう会社から離れては生きていけない。まるで家畜なサラリーマン、いわば社畜ができあがる。
   ---「いま、この人を見よ 佐高信」   荒井 伸也 から

荒井 伸也 -Wikipedia
荒井 伸也 コラム

2008年7月11日金曜日

湯浅 誠

誰もが立派に守られてきた。国が守ってくれない分、企業と家族が守ってくれた。しかし今、企業は社宅などの福利厚生を大幅に削っている。家族も支えきれなくなっている。従来の「日本型福祉」は生きづまっている。

生活保護を受けるかどうかは、プライドの問題ではない。命の問題だ。生活できなくて、しかも死にたくなければ、最後の最後には生活保護で生活を支えるほかない。

「努力した人が報われない社会はおかしい」と言われれば、みんな賛成する。でも実は「努力した人」かどうかは、結果が出ているかどうか、報われているかどうかで計られている。だからこの努力観の下では、すでに報われている人たちだけが「努力した」と認められる。

生活保護基準以下で暮らす人全体のうち、実際に生活保護を受けている人がどれだけいるか、その割合を「捕捉(ほそく)率」という。
イギリスの捕捉率は90% ドイツは70%といわれている。では日本は? 調べていない。日本政府は日本の生活保護の捕捉率がどれくらいか、1966年から40年以上調べていない。

寄せ場は衰退したのではない。山谷や釜ヶ崎といった名のある寄せ場が衰退したかわりに、郊外のターミナル駅や地方都市、全国津々浦々に名もない寄せ場が出現した。これは寄せ場の”発展”である。

<貧困>者の間に格差(違い)があれば、低いほうに合わせる。これが政府の鉄則だ。「本当にそれで暮らしていけるのか?」「それで人間的な暮らしを保障したことになるのか?」といった疑問は最初から封じられている。

「バカな。今利益を配分しちゃったら、企業が倒れて、あんたたちだって路頭に迷うんだよ」と彼らは言う。企業が倒れても、私たちがきちんと暮らしていけれ ば問題はないはずだ。私たちは安心して生きていくために働いている。そもそも、暮らしと会社が運命共同体などもう古い、使えなくなったら捨てる、生活の面 倒を見るのは会社の役割ではない、と経営者のほうがいっているんじゃないか。

アメリカには「生活賃金(リビング・ウェッジ)条例運動」というものがある。公機関(地方自治体)が契約する民間企業は、生活できるだけの賃金を労働者に 払っていなければならない、というところから出発した。自由競争に委ねれば、安いところが落札するに決まっている。そのしわ寄せは働いている人たちに来 る。

「本当に困っているのか」「本当にいきたいのか」を徹底的にふるいにかけられるのが福祉事務所だ。これが「水際作戦」と呼ばれる手法である。

財源論は強い者がお金を使うときには出てこない。弱い者が使うときだけ「そんなお金、どこにあるんだ」と出てくる。

消費税を3%から5%にしたときと同じだ。あのときも社会保障のお金が足りないから、消費税を増やすほかない、と言っていた。では、消費税は社会保障のために使われたのか。違う。消費税は事実上、法人税引下げを補完する財源として使われた。税収グラフを見れば一目瞭然だ。

本来「自助や共助では対応できない」と定義された公助領域からの撤退によって、あとに<貧困>が取り残されるという事態だ。進行しているのは美しくも何ともない「公助」の放棄=おきざりなのに、これは地域住民の「共助」の問題です、と問題をすりかえようとしている。


ウィキペディア日本語版 湯浅誠
特定非営利活動法人 自立生活サポートセンター もやい

2008年6月21日土曜日

森永 卓郎

大金持ちは働いて稼いだ人ではなく、お金に働かせて稼いだ人なのです。日本で はこれまでそういう人はまれでしたが、欧米では「お金持ちが働かない」という のは常識です。日本もその「グローバルスタンダード」に近づいたといえます。

勝ち組になろうと思って一生懸命働くのだけれど思ったとおりにならず、定年を 迎えたときに残っているのは、ボロボロになった心と体だけ。実は今、日本でい ちばん多いのが、このワナにはまった人たちではないでしょうか。

ーーー 「年金崩壊」 から


実は、新古典派の経済学というのは、頭の中で行う一種の思考実験だったんですよ。どういうことかというと、経済学をシンプルに使うために、ものすごく強い 仮定を置いたんですね。それは「社会の構成員は、自分のことしか考えず、他人の幸せとか一切考えない」そして「全ての人がものすごくエゴイスティックで、 自分の利益だけを優先する」という前提で、「全ての経済主体が行動すると、どういうふうに社会はなるのだろうか」という経済学を考えたんです。
  --- 略 ---
自分の利益だけを考えるというのは、理論上すごく取り扱いやすいんですね。それで出来上がった経済学というのが、新古典派だったんですけど、何を勘違いしたんだか、それがどんどん進んでいくうちに、それが正しい世の中だって、”思い込んじゃう馬鹿”が出てきたんです。

  ーー 「雨宮処凛の闘争ダイアリー」の 格差と貧困と戦争 から  森永卓郎

*新自由主義の背景となっているのが新古典派経済学

2008年6月18日水曜日

高石ともや

シンガーソングライターは職業だけど、フォークシンガーというのは生き方なんです。

===
フォークソングが本当のフォークソングだったのは、60年代後半のわずか2〜3年だった。

===
ジョギングという存在を知ったのも、カリフォルニアでした。最初、みんなが走っているので、「俺も」と思って一生懸命走ったら、みんな怪訝な顔をして僕の ことを見るんですよ。きっと、日本人が走っている光景が珍しいんだろうと思っていたら、ある日走っている人にこう言われたんです。
「なんでそんなに頑張るの?」
 すごいショックを受けました。。そのとき、「あぁ、人と争うんじゃなくて、笑顔でみんなと一緒に楽しく生きていけばいいんだ」ってわかったんです。

  ー フォークソング されどわれらが日々 から

高石ともや
もう一つ 高石ともや

2008年6月11日水曜日

知らなかったなあ

知らなかったなぁ。
どちらにしても底辺をうろつく私には別世界の話といえば話ですが・・・。

「厚生年金の保険料というのは、月収が多くなればなるほど増えていく。ただし、月収62万円が上限となっており、それ以上の収入があっても保険料は変わらない。つまり、月収62万円でも月収1000万円でも同じ保険料なのである。」

基礎年金の財源=消費税18%”の欺瞞 / SAFETY JAPAN [森永 卓郎氏] / 日経BP社

2008年6月6日金曜日

体力年齢

30代はじめ、
隣町にトリムセンターができたというので、知人といってみました。
今では、我町にもおなじようなところがあるので、めずらしくもないのですが、 その当時は、普段見たこともなかったマシンがあって、試しに使ってみたかったのです。

しかし、まずは自分の体力を検査して、それにあったプログラムを作ってくれるというシステムだったので、結局のところそのときは使わずじまいでした。

その体力検査の結果、実年齢よりも3歳ぐらい上で、 結構ショックだったのを覚えています。

まだまだ、自分は20代の体力だ。
いや少なくとも20代後半の体力だ。
でも結果は30代中盤。

もっと運動しなくちゃ。とその時は思ったのですが・・・。

今検査すると、もっともっと実年齢と離れているのではないでしょうか。

70代の方でもフルマラソンに出場される方もいる。
80代でもラグビーを続けている方もいる。

そこで、ふと思うのです。
後期高齢者医療制度の年齢も、体力年齢で決めればどうだろうか。

元気なお年寄りは医療費はもともとかからない。
実年齢75歳。でも体力年齢は70歳なので、まだ適用されません。
実年齢50歳。でも体力年齢は75歳なので、適用されます。
てな具合に・・・。

みんな保険代を少しでも抑えるために、体力づくりに励む。 75歳にならないように、頑張っちゃう人いるのでは。

だめかなあ。

2008年5月20日火曜日

下田 博次

大企業から闇の業者までが子供たちを巻き込んでケータイで潤っているのは日本だけの現象です。

「もうけるために子供たちを食い物にする。」そんな国でいいのですか?

 ーー時代の肖像 北海道新聞 2008/05/19 から


ねちんず村
学校裏サイトで
COMZINE by nttコムウェア


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もちろん「もうけるために子供たちを食い物にする大人(企業)」は、
携帯電話関連に限ったことではないだろう。

見回すと、知ってか知らずか、回り回って、
自分のしていることが、
自分の作っている製品が
そうしていることもあるのだが・・・。

2008年5月19日月曜日

絶滅危惧種

   さざなみ光る大和川
   清い心に育ちつつ
   明るく伸びよ××小

お気に入りのブログを見ていて、ふと出てきた歌。

はるか昔、通った小学校の校歌。
意味もわからず折に触れ歌わされた歌。
とり上げて気に入っているという訳ではないのだが、
年齢を重ねると、今ちょっと前の事よりも、
昔の事の方が鮮明になるようなので、
まあ、そういう年になったということなのか。

日本一汚い川としてその名前を知らしめた大和川。

   「私、その川で腕が浮いてたの見たことあるわ。」

以前、その川の傍に位置するある高校の修学旅行生から聞いた話だ。

しかし、少なくとも私はその川の川辺でメダカをすくったりして遊んでいたのだ。
とっても美しい川とはいえないまでも、
暑い日などは、
大きなおにいちゃん達はその川で泳いだりもしていたのだ。

親父達がひたすらモーレツ社員となって働き、
交通の便もすこぶる良くなっていったけれど、
年々、周りの畑や田んぼは無くなっていき、
川もどんどん汚くなっていった。

そして、ある日気がつくと、
その川の中で遊ぶ子供達の姿が見えなくなった。

大和川の鯰が絶滅危惧種に指定されることは時間の問題かも・・・という。

川から運んでくれる合成洗剤の匂いを嗅いで、
清い心に育てというのは無理があるなあ。

すでに絶滅危惧校歌に指定されているのではないだろうか。

2008年5月18日日曜日

不親切な表示

畑から水蒸気があがる。
鳥達の鳴き声が争うようにあちこちから聞こえる。
日差しが暖かな朝だけど、吹く風はまだヒヤリとする。
よく判らないその鳴き声の中に混じって、まだまだ美声とは言えない「ホーホケキョ」と聞き覚えのある鳴き声もあちこちから聞こえて来る。
高速道路が開通して、すっかり交通量が減った我家の前を走る国道38号線のおかげかもしれない。多分、札幌まで開通したあかつきには、時間に追われて、後ろから急かす営業車の数ももっと減って、観光ドライバーのんびりと走る車ぐらいになるかもしれません。
ますますもってスローテンポになっていくようです。

まあ、それで良いではないか。
都会に住む方々が求める新得は、都会にあるものではないのだから。

==========


先日、新得駅に行く用事があった。
駅の横には、新得商工会の建物が併設されていて、きっとよく間違われるのだろう。商工会入口扉側から駅に通り抜けできない表示がされている。

実は、駅の中にも商工会への入口扉があるのです。
現在は「アカズノトビラ」。
(聞くところによると、近い将来、その扉は解放され、その先に観光案内所を設置する計画があるそうです。)

その扉、駅に降り立つ方が知らないで開けようとしている光景に遭遇することがある。 そもそも、この駅を利用する人でこれをしなかった方って、いらっしゃるのだろうか。 少なくとも現在、開ける気がないのなら、こちらにも「抜けできない表示」はすべきですよね。
それとも、商工会職員が飲み物を買う時には開かれる様なので、その時は通り抜け可能ってことなのだろうか。

駅の広場に「いらっしゃい新得」のモニュメントまで設置して観光の町を目指す町にしては、かなり不親切だと思うのですがねぇ。

2008年5月5日月曜日

金の斧 銀の斧

 山の木をぶった切って山全体にシバザクラを植えて、例年100万人ぐらいの観光客が訪れるという、内地のある町の話を聞いた。
想像でしかないものの、ラベンダーに代表される富良野のTファームよろしく、北海道にも似たような光景はあちこちで見かけられる。多分観光客を集めたその内地の町も北海道の真似なのだろう。悲しいかな、北海道では都会に近いその内地の町よりも少ないとは思うけれど・・・。

 それにしても悲しいのは、訪れる観光客の数を聞いてかどうかはしれないけれど、同じようなことを内地のあちこちの地方の行政が先頭切ってしようとしていることだ。

マネシは九官鳥に任せておけば良いのだけれど、打算がある分、真似する九官鳥よりずっと質が悪いと感じるのだ。


 そして 子供達には、個性だ。創造性だ。と、言う大人達なのです。

2008年5月3日土曜日

横見浩彦

つまり不便であるがゆえ、訪れた時の喜びもそれだけ大きく、そういう意味においても、今こそが、駅めぐりが最も楽しめる時代なのかもしれない。

 -- JR全線 全駅下車の旅 から

2008年4月27日日曜日

JR全線 全駅下車の旅

「明日の朝は5時には出発したいのですが、・・・」
「朝食を置いておくので勝手に出て行って・・・」
ユースホステルでの、多分、中学生とペアレントさんの会話です。

後でペアレントさんの聞くと、全国の国鉄(まだJRでない時代でした)の駅の入場券を集めているようで、その日も一番遅く宿に到着した模様でした。まだワイド周遊券もミニ周遊券もあった時代です。

誰よりも早く旅立ち、誰よりも遅く到着する彼ら鉄チャン。
その当時、なるべく早く宿に到着し、なるべく遅く宿を出発するフトドキモノの旅行者だった私には、到底理解のできない、なかなか近寄りがたい存在の彼らでした。

最近、「JR全線 全駅下車の旅(著者 横見浩彦)」を地元図書館で見つけ読みましたが、今考えると、鉄チャンや鉄子さんのやることは、それ自体にさほど興味はないもの、彼らの「ぶれない」行動には敬服します。
やっぱりそのくらいやってこそ、胸をはって達成したと言えるのかもしれません。

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 駅といえば、ゴールデンウィークに入って北海道の道の駅スタンプラリーがスタートしたそうですが、増えたとはいえ100駅を超えたところでしょうか。
思うに百名山に象徴されるように、日本人はつくづく100という数字が好きなようで、これがもう一桁違うとかなりの覚悟が必要なのでしょうが、適当に困難 で達成感のある数字だからでしょうか。(まあ、テストで100点は嬉しいものの私にとってはかなり難しいものですが・・・)

道の駅スタンプラリーも挑戦するなら、北海道などと島の中だけで挑戦するのではなく、日本全国の道の駅スタンプラリー制覇に挑戦は如何でしょうか。燃料高騰の折、大変でしょうが・・・。

でも、鉄分の多い人はきっとしているんやろうなあ。

2008年4月18日金曜日

杉 みき子

理想社会現実のためにつき進んでゆこうという充足感はもちろんあったにちがいないが、それとともに、無意識にもせよ、そのためには何をしても許されるとい う、危険な自信も胸にきざしていたのではあるまいか。高いところから下界を見おろすという行為は、時として、人を自ら神と思いあやまらせるおそれをはらん でいる。
   --金谷山頂にて    (赤井景韶 あかいかげあき) から

生活が便利になるのは、もちろん歓迎すべきことで、ことに雪害をふせぐ面では、もっと便利になってほしいこともたくさんある。しかし、いまよりずっと不自由だった時代の人びとの心にあった大らかさを、それとひきかえに失ってしまうのはなんとしても惜しい。
   --友あり 遠方よりきたる  から

敗 戦によって自分たちの生活はずいぶん変わったけれども、ものの考えかたの方式は、すこしも変わったいなかったのだ、ということである。つまり、戦時中は、 戦争に協力せよと言われたからそれに従い、おなじように、戦争が終わってからは、こんどはデモクラシーを学べと言われてそれに従っていたにすぎなかったの だ。
   --遠い山に日があたる  から

雪おろしは厄介な仕事ではあるけれど、ひと冬に一度ぐらいは、屋根にあがるのもわるく ないと思う。すこし大げさかもしれないけれど、人間の手でなければできない仕事が、この地上にまだのこされているのはありがたい。そして、ほんのスコップ 1ぱいぶんずつの雪を根気よく投げ捨てつづけることによって、あのぼう大な量の屋根雪がついになくなってしまうのをこの手でたしかめることは、人間の力に 対するささやかな信頼と勇気を、私の心に新しくよみがえらせてくれるのである。
   --雪おろし  から

やはり住宅というもの は、そこに住むに人間があってこその存在であり、その家の表情や魂は、あくまで住人との合作によって生きつづけるものであろう。人間はたえず変わってゆ き、人間が住んでいる間は、家もそれ応じて変わってゆく。人間がイチヌケタとばかり飛び出してしまったあとは、家はひとりで変わることができない。いつま でも、住み手に見はなされた時点のままで、ほろびるまでの年を経る。
   --時を打たない時計  から

塾などわすれて、遊べ遊べ。子どもの声こそ、街が生きているしるしである。
   --引っこしのあと  から

旅 というのはやはり、地上をトコトコ、歩けばいちばんいいのだろうが、そこまでは徹底しなくとも、列車の窓から見える家のつくりや畑の作物のようすが、土地 によってすこしずつ変化してゆく過程を味わい、乗り降りする人たちのお国ことばの移りかわりを楽しみながら、ていねいに移動してこそ、ほんとうに「はるけ くも来つるものかな」という旅の実感がわくのだろう。
   --雲の上のおのぼりさん  から


杉みき子オフィシャルサイト

学びの学校づくり

学びの学校づくり 愛知県犬山市立犬山北小 編 から

子どものあるべき姿は、それをめざす子どもたちに考え出させるのがよい。どんなに立派な「子ども像」であっても。教師が考えたものであれば、子どもにはその存在が遠い。

学 校は、もともと子どもの願いや思いを叶えられない場所である。学校行事などを計画し、あたかも子どもの夢を実現させているかのように錯覚している。日常の 学校生活を見ると、安全管理を優先するあまり、子どもたちの自由な発想を拘束している。このことを一番知っているのは子供たちだ。

私は、 子ども像に次のような思いを込めている。大人の常識から足を踏み出さないことが、あたかも安定した人生を歩めるのだという錯覚に惑わされないこと。少しで も親を乗り越えてこそ人類が栄えることを認識し、新しい分野や困難な道に挑戦してもらいたい。また、人に対する優しさや親切心をもつことは、自己の人間形 成に思いやりの心として影響を与えることを知り、厳しい人間社会を生きぬく術を身につけてもらいたい。 -- 校長 加地 健 から

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B君のお母さんも、「確かにこれまでの通知表は、成績のよい教科かよくない教科かがわかるけれど、どこをどうすればよくなるのか、何が足りないのか、どこをどうやって直せばよいのかわからないですよね。」  -- 1年生の授業 から


保 護者の中には学業成績に目がいき、「勉強しなさい」と言うことがあっても、「手伝いをしなさい」と言う人は少ない。テストの点数に気を配ることも必要だ が、私は、気持ちのよい挨拶や、「ありがとう」「ごめんなさい」「遊ぼ」というような言葉で気持ちを伝え、人とうまく関わりながら学校生活を送っているか 否かということのほうが重要だと思っている。社会で自立して生きるということは、人と関わっていくことだからである。  -- 特別支援教育は出会いから  から


大人になって社会に出たとき、一番必要なのは「生きる力」。
人には自分と違う感情があること。
失敗してもやり直しができること。
一つのことにこだわることは悪いことではないこと。
気持ちを言葉で伝えられると生活しやすくなること。
感情をコントロールできるようになること。
ルールがあると便利なこと。
知らないことを知るのは楽しいということ。  -- 不登校だった息子が教えてくれたこと から


「参 加させられる」北小の保護者は、はじめは半強制的に学校活動に参加させられる。しかし「参加させられる」が続くと、学校に行くことが習慣となり、当たり前 となる。自然に能動的に学校活動に参加するようになる。保護者が学校に行くことに抵抗がなくなり、いつでも気軽に子どもたちの真の学びの姿を見られるよう になるのである。何よりも保護者が。北小の一員として学校に愛着を持てるようになる。これこそ当たり前のすごさである。  -- 学校は教師と保護者の両 輪 から


昔の風景は、先生もよくご存じだと思いますが「これわかりますか」と言って教師が難しい問題を出しますね。だれも手を挙げない。一人だけ手を挙げる。
(略)
家 へ帰れば、よくやったとご褒美を渡す。学び合いの教育では、もしそういうことをやったら、叱りなさいと僕は言っています。あなたは困っている子がこんなに 全部いるのに、一人だけいい子ぶって手を挙げるのか。困っている子が二十人いたら、二十人に教えてやることがあなたの務めだよと。これを学び合いの授業の 風景の中で親に学んでほしい。親自身も困ったら、一人で考えるんじゃなくて、先輩の・・・。   --  学校はここまで変わる 尾木 直樹/加地 健

2008年4月6日日曜日

人にシッポがあったら

さすがの私も、はじめ見たときは言葉を失った。まるで廃屋、地震でもないのに身体が傾く。床が抜けているのだ。旅先で知り合った同じサイクリストの彼は、信じられない様子。
彼は私に騙されて?沖縄に入る前についてきたのだ。しかし、すぐその空間にも慣れた。

もう一昔以上前の話。今は知らない。

鹿児島県の最南端の島沖永良部島はほとんど平坦な島。そこにあるユースホステルで1週間、ただ青い海だけ見て過ごした。
何も無かった。でも時間だけは充分あった。

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ある晩、サイクリストの彼が「今でも人にシッポがあったら面白いやろうなあ。」と、言い出した。
何を言い出すんや?と思ったものの、結局その話でペアレントさんと3人で夜遅くまで話をした。 (悲しいかな、もうかなり前のことで詳しい内容が思い出せない。)

次の日の朝、テーブルに紙切れが置いてあって、そこに、昨晩の話のことが書かれてあった。 国語の先生になるはずだったペアレントさんの文章だった。

その時、話すことも書くことも苦手だった私は、どうすればあんな風に文章が書ける様になるのか尋ねてみると、 「目の前に映る状態をそのまま書く練習をしてごらん。」と言われたのだが・・・。

そして練習をしない私は、未だにあの時の文章に近づけないでいる。

あの紙切れもって帰ってくればよかったなあ。


あのペアレントさん元気しているだろうか・・・。

2008年3月22日土曜日

19000円也

新入学・就職シーズンの春。
新聞の折り込みに「紳士服の◯◯ スーツ込み6点セットで19000円」と広告。
そういえば、同じ会社かどうか忘れたけれど、「スーツ1着の値段で2着」って言うのもあったような・・・。

このスーツの値段が安いのかそれほどでも無いのかは判かりません。でもこの広告を見ていてだんだん腹が立ってきました。それはこの広告主の会社にではありません。

学校の制服の値段です。

「制服1着の値段で2着」「制服込み6点セットで19000円」

学校関係には価格破壊はないのですかね?

2008年3月15日土曜日

10円禿のできた新得神社山

3月14日の北海道新聞十勝版の議会だよりのコーナーに「エコタウンづくりへ 庁内組織立ち上げ」という小さな記事を見つけました。 さっぱり意味がわからないのだけれど、二酸化炭素排出削減などを進める・・・云々とあるので、何やら洞爺湖サミットを意識したのでしょうか?

その日の新聞には、店の宣伝などの折込チラシに混じって、写真のようなチラシがはさまれていました。

そして今日 3月15日、新得神社山には十円禿ができていました。
保安林地区であるらしいので、この伐採を許可したのは北海道であり、新得町です。
危ない桜の老木を切って、寄付で集めたお金で桜の苗木を植える。ちょっと寄付が集まり過ぎたの分は、回りの大木も切ってスペースを確保。 そうかこれが新得町が目指すエコタウンづくりの第一歩なんですね。

折りしもその日は新得中学校の卒業式。これはまるで卒業記念樹?

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3月15日、北海道新聞十勝版には、「新得山 自然林伐採は疑問」と、大きなスペースで記事が掲載されていました。多分、3月14日に、様子が変わったのですね。

チラシの主は、「新得おもしろ調査隊」でした。 新得山をフィールドとして色々な調査し、以前には新得山にある花を調べた「花の道しるべ」が発行されています。

十勝めーる [ 新得めーる ] 2007年4月18日の記事には以前のような桜の山を夢見て活動している方々のことが掲載されています。
でも「悲願桜」を植えた伊藤傳五郎さんは、まだまだ元気な大木を伐採してまでもの植樹を喜んでいるのだろうか。

林野庁
保安林制度
保安林担当

2008年3月8日土曜日

レフ

いちがん [一眼]
(1) ひとつの‐目(レンズ). (2) 独眼.片目.

二眼レフ とは

一眼レフ
カメラの一.撮影用レンズが焦点調節用のファインダーレンズを兼ねる. *レフはreflex. (対)二眼レフ

reflex
【名】1 【C】a 反射作用[運動].b [複数形で] すばやく反応(して行動)する能力,(俗に)反射神経.2 【C】 ...

2008年1月30日水曜日

危ないのは中国野菜だけか

中国の野菜は危ないか / SAFETY JAPAN

シュンギクに基準超す農薬/群馬の2生産者 JAが回収【関東】
ホウレンソウから残留農薬 群馬、基準値の約63倍

残留基準値オーバー議論スレ

ガソリン値下げ騒動

先月のガソリンスタンドからの明細を見て改めて驚く。
日に必ず町までの1往復12Kmはする我家では、この調子だと、1日も早く25円でも下がってもらわないと車につぶされる生活になるでしょう。

が、多分下がることはないだろう。この調子だと道路を作るほうがこの国の為になる方に軍配が上がりそうですね。
まあ、いっそのこと、25円下げるんじゃなくて、100円ぐらい上げたら如何?と思ったりもする。
そうすれば、我家は自動車を使う事の諦めもつくでしょう。
もしかしたら世の中の流れがゆっくりになるかも知れない。
どうしてもという人は、自動車からオートバイに変わるかもしれない。
それなら道も痛まない。多分CO2排出も減るだろう。
地産地消が進むかもしれない。
北海道のメロンはますます高級になり、農家ホクホクかもしれない。

新しい道路は作くればいい。
ただし、そこは自動車でなくても、人やオートバイや自転車、はたまた馬に籠が通るでしょうからね。
まあ、100円上げたところで税収は増えるとは思えません。25円という微妙さがいいのかもしれません。

もしかしたらなかなか良い案かもね。 あはは!

==========

森永卓郎:絶好の景気対策、暫定税率の廃止のサイトを見ると、
「5年に1回行われる「全国消費実態調査」によると、1世帯当たりの月間のガソリン代は、東京都区部が1972円に対して、町村部は9774円と5倍・・・」

と、おっしゃっていますが、北海道の農村部なら5倍どころではありません。10倍、15倍の世界のはずです。

便利な自動車、Door to Door。
人口がいないところに公共交通機関は成り立たず、北海道のローカル線は全て廃線。それどころか、その後運行していた路線バスも、いつのまにやらなくなっている。

個人的には、鉄道が好きなんですがねえ。
でも、新幹線が北海道を救うとは思えませんが・・・。

2008年1月29日火曜日

今金町の取り組み

もう20年近く前に 旅の仲間と奥美利河温泉に日帰り温泉に行っただけで、後は確かイモで有名だということぐらいしか知らない。
しかし時々、ラジオから流れてくるこの町のCMを聞いていると、元気さだけは伝わってくる。
今日は町の中学生が元気な声で町のPRをしているのを聞いた。

ふと、柚子で有名な四国の馬路村馬路村農業協同組合を思う。
あの村の写真には、多くの元気で明るい表情の方々が登場する。

どちらも、どれだけ元気なのか。「ためしたろか」 と、この目で確かめたくなるのです。

今金町の人口は約6400人、総面積 568Km2  面積は新得町の約半分強だが、新得町も人口はもう7000人を切った。

「いらっしゃい新得」という。
誰に来てもらいたいのかは知らないが、せめてカラ元気ぐらいはないと、誰も確かめにきてくれないだろうなあ。

今金町の取り組み

もう20年近く前に 旅の仲間と奥美利河温泉に日帰り温泉に行っただけで、後は確かイモで有名だということぐらいしか知らない。
しかし時々、ラジオから流れてくるこの町のCMを聞いていると、元気さだけは伝わってくる。
今日は町の中学生が元気な声で町のPRをしているのを聞いた。

ふと、柚子で有名な四国の馬路村馬路村農業協同組合を思う。
あの村の写真には、多くの元気で明るい表情の方々が登場する。

どちらも、どれだけ元気なのか。「ためしたろか」 と、この目で確かめたくなるのです。

今金町の人口は約6400人、総面積 568Km2  面積は新得町の約半分強だが、新得町も人口はもう7000人を切った。

「いらっしゃい新得」という。
誰に来てもらいたいのかは知らないが、せめてカラ元気ぐらいはないと、誰も確かめにきてくれないだろうなあ。

2008年1月28日月曜日

インクの出ないプリンター

2008年、年賀状作成シーズンにも活躍しなかった我家のインクジェットA3プリンター。
そういえば1年ぐらいは活躍の機会がありませんでした。

結構年代ものでしたが、予備の黒インク・カラーインクも残っていたので、先日、プリンターが壊れて困っていた知人に差し上げた。
が、その日、電話がかかってきました。 「サラのインクに替えたけど、黒インクが出ない。」って。
次の日そのプリンターは、かえって来ました。

使えないはずはない!
多分、インクヘッドをクリーニングすれば直るはずだ!

結局、丸2日がかりでクリーニング。
そして今朝、ためし印刷。

結果は、黒印刷どころかカラー印刷まで不可となってしまいました。
まあ。よくある話です。
インクヘッドさえ交換すれば、あとの動きは完璧なんですけどねえ。

そのインクヘッド交換をメーカーにお願いすると、新しいのを買えるかもしれません。
ジャンク品を買って・・・。
いやいや、それはやめました。
身の回りを軽くしましょう。

あはは!

2008年1月12日土曜日

冷やしあめ

多分、30年以上ご縁のなかった飲み物に遭遇しました。

当てもん屋でクジやら駄菓子やら、そしてたこ焼きやらと一緒に売っていた飲み物。
当時、水まきの酌みたいので注いでくれた、コップ一杯10円ぐらいで売っていた飲み物。

いつも人がもう一人へばりついている感覚のある真夏の大阪で、それを飲み干した瞬間、喉から順にそのへばりついた人が離れていきました。でも10秒もしないうちに、次の人がへばりついて、あのうだるような大阪の夏が喉元から戻ってくるのです。

「おばちゃん!もう一杯頂戴!」

結局、10円の飲み物が20円になり30円になり・・・。
収まらない私の身体は、最終的には水道の蛇口に走りました。そうやって子供は学習するのでした。

もちろん我子供達は知りません。カミサンすら知りません。考えてみると、(今は、結構蒸し暑い夏が続く十勝ですが、)こんな清々しい真夏の北海道には必要のない飲み物だったのでしょう。(温暖化でそうでなくなる可能性大かも)

「なんかべっこう飴を溶かしたような味やねえ。」 子供達の感想でした。
私は、薄皮のお皿にのった4個で10円のたこ焼きが目に浮かびましたが・・・。



十勝であめ湯(冷やしあめ)を飲んでみたい方は、 帯広にあるお好み焼き屋「なんちゃっ亭」にあります。