2009年1月13日火曜日

良い会社

日本の優良企業といわれているところは実によく似ている。まず、例外なく仕事量に比べ少な目の人員配置にして、残業しなければこなせないようにしてある。 社員を超過労働に駆り立てる仕組みは様々だが、これをうまくやっているところが優良企業と呼ばれる。2倍働かせて、1.5倍の給料で抑えれば儲かってあた り前。  (野村證券の某課長氏)

消費がヤングと呼ばれる未熟な社会層によって支えられていること自体、サラリーマンの滅私奉公の裏返しなのだ。

集団の中に隠れ、自分はいい子になって損をしないようにしながら、集団の理不尽さを変えて欲しいと皆が思っている。だから、いつまで経っても変わらない。 こういう中で10年以上過ごすと立派な社蓄に育つわけだ。リスクを避けているようでかなりリスクある人生を送っていることになる。
   --- 良い会社 日系ビジネス から

2009年1月11日日曜日

北海道の正月に思う

遠い昔、ここへやってきた人々も、きっと自分とこの場所が融合する一瞬を味わったんだろう。自分の生まれ育ったところと何もかも違う場所で、見よう見まね で行事をくりかえし、あとにしてきた場所を思い、そして椰子の木と海と曇りがちの空に、ふっと溶けこむ。サイミンというあたらしい料理ができあがったみた いに、彼らの生活も、たとえ日本と同じことをくりかえしたとしても、ここにしかないあたらしい何かになる。
   --- いつも旅のなか 角田光代 から


角田光代 - Wikipedia