2016年7月19日火曜日

歌の持つ影響力

さんざん戦意をあおって多くの人を死にいたらしめした古関裕而が、戦後、平和を祈る歌『長崎の鐘』の作曲もしている。しかも作詞はサトウハチローで、軍歌をつくってきたコンビで、今度は平和を願う歌をつくっている。
(略)
例えば、『六甲おろし』をつくったものも古関裕而なのですが、かれはなんと、読売ジャイアンツの応援歌『闘魂こめて』もつくっている。さらに、中日ドラゴンズの応援歌『ドラゴンズの歌』もつくっている。
(略)
歌をつくることを生業にしていながら、歌の持つ影響力の深さを考えることのできない人だったと思わずにいられないわけです。

  --- 「佐高信の昭和史」から

0 件のコメント:

コメントを投稿