2010年3月20日土曜日

佐幌岳北斜面スキー場拡張計画を考える

新得町長が言う「3世代が集える町」にとっては、
これは必要な開発なのだろうか。

かつて、
佐幌岳にリゾート施設が出来た時、
地元民の雇用が確保され、
減り続ける人口の回復が期待された。
町の商店では、売上増を期待した。
しかし現実はそんなに甘いはずもなく、
リゾート会社だって一企業で、
利益を出すのに有効な事を考えるのは当たり前だ。

結局、その後も
人口減少は止まらない。
高齢化も止まらない。
期待する安定雇用は増えない。
道東道が札幌まで開通し、
このまま無料化になると、
INよりもOUTに拍車がかかるかもしれない。

起死回生の開発。
発生するであろう雇用も、
多分、地元民のほとんどが非正規雇用で、
正規雇用の発生がどれだけあるのか。

2010年、
新得の中学3年生の夢に多くあった『公務員になりたい』というのは、
思うに、
町の安定した正規雇用が、
それぐらいしか、
思い浮かばないのも、
あるかもしれない。

たかだか百数十年前までは、自然豊かだった北海道。
『ちょっとくらい開発したところで、
  大したことないよ。
  こんなにあるんだ自然が。』
そういって、
こっちでちょこっと
あっちでちょこっとと
原始の森を潰していって、
今、北海道にどれだけの原始の森が残っているというのか。
そんな中で、
誇れる自然を持っている新得町が、
今こそ、それを売りにすべき新得町が、
この開発を支援することは、
賢明な選択とは思えない。

佐幌岳北斜面スキー場拡張計画を考える
サホロリゾート拡張計画 1991年

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