2016年6月21日火曜日

音楽と政治

「政治的なものは嫌」とか言える人は、自分が聞いてるものがいかに狭く、小さいものであるかが分かってないんだろうと思う。そのうち映画でもこういうことを言う人が出てきそうだな。「メッセージ性が強い映画は嫌い」とか   (松江哲明 映画監督)

2016年6月20日月曜日

一億総野垂れ死に -サギノミクス

事業の運営に人手は必要だから、会社は必死に求人を出す。だが、仕事に見合った賃金ではないために働き手は出てこない。求人に応じるのは、夫や父の扶養下にあったり、年金の支えがあったりして低賃金でもなんとかなる主婦、学生、高齢者、といった層ばかり。保育士不足は代表例だ。
 有給求人倍率の1倍超えは、そんな状況で生まれた雇用の危機を示す数字と読める。

---  竹信三恵子 「経済私考」 週刊金曜日 1091号 から

知ろうと思わない人達の国

自分が20歳のころは、世の中の仕組みや、本当のことを知らないで育った。情報も与えられなかったし、政権を選ぶこともできなかった。批判する自由もなかった。いまは本当のことを知ろうと思ったら、知ることができる。それなのに、自分の見たくないものは見たがらない人、学ぼうとともしない人が多すぎる。これから20年もたてば、もっと悪くなるだろう。経済も国債の金利があがったら、大破局がくるかもしれない。(小熊譲二)

---  小熊英二 「生きて帰ってきた男」 から

2016年6月17日金曜日

多くを語らず

淡々としていた。お互いに戦争体験者だから、多くを話さなくても見当がつく。泣いたりわめいたり、激しく感情を動かしたりはしない。何も言わなくてもお互いにわかる。激しく感動したり泣いたりするのは、何も知らない人がやることだ。(小熊譲二)
   --- 小熊英二 『生きて帰ってきた男』から