2008年12月19日金曜日

多品種少量生産の神話

セル生産は、ベルトコンベアシステムではできない多能工化を徹底的に追及している。キャノンの工場を見て、多品種少量生産が得意だとされた「日本的経営」は、誇張されたものだったことがよくわかった。(金子勝)

--- 「大逆転」 田原宗一朗、御手洗冨士夫、金子勝 から


 30年前これからは大量生産から多品種少量生産だと聞かされた記憶がある。TVからは、よくF工場や、M精機の映像が流れていた。折りしも8ビットパソ コンが出現した頃だった。コンピューター何もかも解決してくれると思っていたのかもしれない。しかし、それはシーケンス制御の塊でしかなかった。
 そして不況となった今、ラジオから流れてくる話の中に、「これからは多品種少量生産を進めていかなければならない。」が耳につく。この30年、多品種少量と言われ続けて、多くのユーザーはやはり大量生産で生み出された商品を手にしていたのだ。

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