2009年11月19日木曜日

遠い山に日があたる

昼食の後の5時間目の授業というのは眠いものだと思う。
それが、訳の分らぬ数式が並ぶような数学などの話の一方通行なら、
子守唄になってしまうことだろう。
1つの学級の人数が、かなり少なくなった現在だけど、
4半世紀前に教えを頂いた先生と同じ姿をそこに見てしまった。
そこには、会話のキャッチボールは存在しないようだ。


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敗戦によって自分たちの生活はずいぶん変わったけれども、ものの考えかたの方式は、すこしも変わったいなかったのだ、ということである。つまり、戦時中は、戦争に協力せよと言われたからそれに従い、おなじように、戦争が終わってからは、こんどはデモクラシーを学べと言われてそれに従っていたにすぎなかったのだ。

  -- 「随筆集 がんぎの町から」  杉みき子 から

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