2010年5月15日土曜日

スポーツを「視る」技術

翻って、我が日本。決勝トーナメント進出は確かに立派な成果だが、登山にたとえれば、まだ5合目に過ぎない。これは日本人の悪いクセだが、最初に立てた目標を達成すると、そこで安心して、さらに上を目指そうとしなくなる。受験生がその典型だ。本来はその学校に入ることより、そこで何を学ぶかのほうが大切であるはずなのに、合格した時点でフッと気を抜く。社会人も同様だ。俗にいう五月病。世界中で日本にしかない奇妙な病気である。  「トルシエ・ジャパンの総決算」から


屋根ついてないから、しょうがない(原田雅彦)  -  それこそジャンプの本質であり、さらに言えばスポーツの神髄である。全知全能をを傾けて偶然をいかに必然に近づけ、それでも支配しきれない無力さをいかに喜べるか。そう、人生に屋根など必要ないのだ。  「原田雅彦」から



--- スポーツを「視る」技術 二宮清純 から

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