2023年8月16日水曜日

市井の人の言葉

『限界集落って言葉はやめてほしい。残っている人は、子どもを育てて送り出して、親の面倒を見てこの地を守っている。生きている人に対して使う言葉じゃないと思うんです。』(金田征之)

誰しも、いつ身体が悪くなるかわからない。生き続ける限り、誰だって老後が来て、寝たきりになる。『その寝たきりの後のロールモデルを、人間はいまだかつて獲得できていないんですよ』(吉藤オリィ :OriHime 開発者)

思い出すのは1985年頃、大阪・釜ケ崎で日雇い労働者が派遣法に反対するチラシを配っていた光景だという。この法律によって派遣は景気の安全弁にされる、全国が寄せ場化すると警鐘を鳴らす労働者たちを、当時の奥田(知志)さんは半信半疑で見ていた。しかし、今「彼らの予感が的中した」とひしひしと感じる。

このコロナ禍でオリンピックが開催されること、
『異常ですよね。他にやるべきことがあるのに、おかしいと思っているのにズルズルいって、誰も責任を取る人がいない。右向け右って言われたら右を向いてしまうのいって、すごく日本的ですよね。異論を唱えるのが良くないとされている』(林リダ)

「高齢化日本一」の群馬県南牧村で移動販売をやっている安藤さん夫婦
『確かに風景は非常に悲しくてうら寂しいのだけれど、安藤さん夫婦がとても明るくて、行商をやりながら饅頭やお茶を配ったり、みんなの荷物を運んであげたり、村全体が家族という感じなんです。消滅可能性は確かに高いよなと思う一方、人のつながりの力強さに感銘を受けました。』(久江雅彦)

---   #雨宮処凛 「祝祭の陰で 2020-2021」 #2022年3月25日


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