森の中に住む猫の頭の片隅にあること。
国民すべてが常識をかたくなに守り、相互監視して常識からはみ出すのを規制し合う。だが、善意や正義、さらには「市民」「自治」といった民主主義的理念のオブラートにくるまれた営為であるために、規制し合っているという自覚すらない。その結果、社会は次第に窒息し、内閉し、退廃していく。「草の根民主主義」は、それがいったん異物排除にかかると、「自警団民主主義」に転化するもののようである。
--- #宮崎学 「 #突破者 」 #1996年10月20日
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