2010年8月14日土曜日

夏の終わり  〜 新得のクマさんに捧げる

今年もあいつがやってきた
夏が終わるのだ

そうだ からだじゅうにしゃぼんを充たし
あいつの前に飛び出そう

頭を掻きむしり 走りまわろう
立ち止まって 口を開けて 天を仰ごう

すると あいつは 容赦なく
何もかもを たたきつけ 大地の果てに流していく

やがて流しきれずに 溢れ出て
足下には 思いが貯まっていくのだ

そしていつかは あいつも去って
ほんの小さな たまりが残った

そこにはあなたの笑顔が映っていたが
やがてそれも あいつを追いかけて
たまりとともに 消え去ってしまった

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