今年もあいつがやってきた
夏が終わるのだ
そうだ からだじゅうにしゃぼんを充たし
あいつの前に飛び出そう
頭を掻きむしり 走りまわろう
立ち止まって 口を開けて 天を仰ごう
すると あいつは 容赦なく
何もかもを たたきつけ 大地の果てに流していく
やがて流しきれずに 溢れ出て
足下には 思いが貯まっていくのだ
そしていつかは あいつも去って
ほんの小さな たまりが残った
そこにはあなたの笑顔が映っていたが
やがてそれも あいつを追いかけて
たまりとともに 消え去ってしまった
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントは、日本語でお願いします。