株式会社が相互に株式を所有するということは、お互いに資本金を食い合っているという事である。
さらにA社がB社の大株主になり、B社もA社の大株主になるということは、A社の社長がB社を支配し、B社の社長がA社を支配するということである。法人所有の株式の議決権を行使するのは自然人である社長だからである。
そこで、A、B両社の社長は、自分では全く出資していないもかかわらず、相手の会社を支配する。そして残りの株主は、実際に出資しているのもかかわらず支配できない。
--- 『会社をどう変えるか』奥村宏 から
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