2013年12月5日木曜日

原発から学んだ事


原子力発電所は200年前に発明された古めかしい蒸気機関の一種です。その効率は大変悪く、発生した熱のわずか三分の一しか電気に変えられません。発生した熱の三分の二、、つまり本体は利用できないまま環境に捨てるしかありません。日本の場合はそれを海に捨てる、つまり海を温めるために使っています。

30年後に原発をゼロにすればいいというのは、要するに「今、停止中の原発の再稼働を認める」ということです。

原発の発電量を自然エネルギーで代替するという考えには共感できません。それでは「エネルギーさえあれば自分たちは豊かだ。電気さえあれば豊かだ」という考えに変わりはないということになってしまいます。

  ---  『この国は原発事故から何を学んだのか』 小出裕章 から



水俣病の原因のうち、有機水銀は小なる原因であり、チッソが流したということは中なる原因であるが、大なる原因ではない。大なる原因は”人を人と思わない状況”いいかえれば人間疎外、人間無視、差別といった言葉でいいあらわされる状況の存在である。

  --- 『水俣が映す世界』原田正純 から

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