おまえは、陶器をを焼く名人であるが、いくら上手に焼いても、しんせつ心がないと、なんの役にもたたない。俺は、おまえの造った茶わんで、毎日苦しい思いをしている。
--「殿さまの茶わん」 から
神さまは、世界をみんなのため、お造りになったのだから、だれにもそんな縄張りをする権利なんかなかったのだ。それを人間どうしが、たがいに意地わるをして、強いものが、弱いものをいじめて、かってに楽しようとしたのだよ。
--「太陽と星の下」 から
若者は、真の文明というものは、一つのものを滅ぼしてしまって、一つのものを生かし栄えさせるということでなく、お互いが共存し、利益になるように、設計されるものだということを、技師の話から悟ったのでした。
--「渓川のほとり」 から
小川未明文学館
小川未明
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