さすがの私も、はじめ見たときは言葉を失った。まるで廃屋、地震でもないのに身体が傾く。床が抜けているのだ。旅先で知り合った同じサイクリストの彼は、信じられない様子。
彼は私に騙されて?沖縄に入る前についてきたのだ。しかし、すぐその空間にも慣れた。
もう一昔以上前の話。今は知らない。
鹿児島県の最南端の島沖永良部島はほとんど平坦な島。そこにあるユースホステルで1週間、ただ青い海だけ見て過ごした。
何も無かった。でも時間だけは充分あった。
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ある晩、サイクリストの彼が「今でも人にシッポがあったら面白いやろうなあ。」と、言い出した。
何を言い出すんや?と思ったものの、結局その話でペアレントさんと3人で夜遅くまで話をした。 (悲しいかな、もうかなり前のことで詳しい内容が思い出せない。)
次の日の朝、テーブルに紙切れが置いてあって、そこに、昨晩の話のことが書かれてあった。 国語の先生になるはずだったペアレントさんの文章だった。
その時、話すことも書くことも苦手だった私は、どうすればあんな風に文章が書ける様になるのか尋ねてみると、 「目の前に映る状態をそのまま書く練習をしてごらん。」と言われたのだが・・・。
そして練習をしない私は、未だにあの時の文章に近づけないでいる。
あの紙切れもって帰ってくればよかったなあ。
あのペアレントさん元気しているだろうか・・・。
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