2020年3月4日水曜日

未必の故意

そもそも東京電力・福島第一原発事故の直接の誘因は2006年の第1次政権の時、安倍晋三が原発の津波冠水等への予備電源の必要性を平然と否定したことだ。その結果たる人類史上空前の核破局隠蔽のため、依然続く「原子力緊急事態宣言」下、世界を欺(あざむ)いて招致した醜い「東京五輪」に固執し、ついには現在、底知れぬ脅威の新型コロナウィルスについても、当初これを奇貨(きか)とする「憲法改正」の妄執(もうしゅう)までが綯(な)い交(ま)ぜとなった”未必の故意”の感染拡大をもたらしているのが安倍政権である。

もとより「戦後」最悪の安倍政権は他の悪政・不正も枚挙に暇(いとま)がない。だが何より一国の為政者として二度も、かかる戦争級の危機をもたらした独裁者をなお現在の地位に留め続けるなら、日本の「主権者」もまた人類史上空前の愚民との譏(そし)りを免れまい。理性皆無の国家崩壊が、加速している。

--- 山口泉 肯(うべな)わぬ者からの手紙 週刊金曜日1270号 から


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