2020年3月1日日曜日

発行部数や社員を守るために

日本では選挙のたびにつまり世論調査のたびごとに、”わからない”という人の数が非常に多いというんだね。30パーセントに近いんだからね。それから、選挙のたびに与党が勝っちゃうんだよね。これが彼ら(国際新聞経営者協会の大会での西ドイツの新聞の代表)にはわからない。その原因を彼は「日本の新聞の中立性にある」といって指摘している。つまり新聞は党派を明らかにすべきだとね。新聞が中立では、国民に判断の仕様がないんだよ。Don't Know「わからない」という率が日本では異常に高くなるのも当然なんだよ。


日本の新聞はこの前の戦争のとき、発行部数や社員を守るために、批判もできずに戦争に協力した。朝日、毎日、読売の記者諸君は、戦争中の新聞を取り出して一度読んでみたらいい。

ーーー 『羽仁五郎の大予言』から


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