2020年5月27日水曜日

スキャンダル国家

人びとが政府についてすべて知っている、これが民主主義である。政府は多くのことを知っているが、人びとは政府のことを知らない、これは専制政治である。

政権や政府の意向にまつろわぬ者などは「左翼」であり、「日本人として恥」とまで罵(ののし)っても構わないという”空気”。これが日本社会を覆い尽しているとは思わないが、少なくともこうした、”空気”を振りまく者たちが”保守”を自称し、現政権をを熱心に支えている。

保守論壇の質が落ちたと近年よく言われる。だがそれは全く正確ではない。本来まだ語るべき能力も姿勢もない人間が、右派や保守を自称し、時に政治勢力も背景にしながら出てきているだけだ。(中村文則)

個々の外国人の人権を尊重せずに、「安価な労働力」か「治安対策の対象」としか見られないような社会が、繁栄を享受できるはずもない。(井田純)

--- 青木理 「暗黒のスキャンダル国家」

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