森の中に住む猫の頭の片隅にあること。
広重の『名所江戸百景』の特徴は、描かれているものが見る人の視線の「出発点」であって、そこから人はむしろ描かれていない江戸の空間に、想像力を引っ張ってゆく仕掛けなのだ、とわかります。しかしそういう仕掛けは「額」の存在を前提にしている十九世紀の西洋絵画の視覚では、なかなか理解できなかったと思います。
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